• 2022.12.6
  • 学生サポートセンター

大学競演!シャレオ大学生コンサートが開催されました!

令和4年12月4日(日)、紙屋町シャレオ中央広場にて、教育ネットワーク中国主催のシャレオ大学生コンサートが開催されました。
本学からは、フォークソング部と教育学科音楽ゼミの2団体が参加しました。
フォークソング部は、教育学科3年生の5人編成によるアコースティックバンドで、スピッツの名曲、『空も飛べるはず』と『チェリー』の2曲を披露しました。
また、教育学科音楽ゼミは、4年生によるアカペラ『世界はあなたに笑いかけている』、合奏『そりすべり』、2年~4年生全員合唱『群青』の3曲を披露しました。
およそ3年ぶりの対面開催となったシャレオ大学生コンサートは、多くの方々に直接音楽を届けることができる貴重な機会となり、開催の喜びはひとしおでした。

本コンサートに向けて、夏から準備を重ねてきた学生たちです。
フォークソング部は、シャレオ広場に合う雰囲気や聴いてくださる方々をイメージしながら選曲や編成にこだわりました。楽しみながら活動ができたようです。

 

 

また、教育学科音楽ゼミは、特に最後の全員合唱『群青』に込めた作り手の想いや言葉の意味を深く考える時間をもちました。浅い解釈・表面的な理解では、この曲には挑めないことを学生自身が知っていたからです。

この曲は、東日本大震災によって離れ離れになってしまった仲間を思って、福島県南相馬市の中学校の生徒と当時の先生が作られた曲です。津波で同級生を亡くし、遠い疎開先から今もなお戻ってこない同級生を思う生徒の想いを綴った日記や作文、他愛もないおしゃべりを、先生が地道に書き留めていき、つなぎあわせて『群青』の大筋の歌詞が出来上がったそうです。

 

「あの日見た夕日 あの日見た花火 いつでも君がいたね 当たり前が幸せと知った」

「響けこの歌声 響け遠くまでも あの空の彼方へも 大切な全てに届け」

「きっとまた会おう あの街で会おう 僕らの約束は 消えはしない 群青の絆」

 

ゼミのみんなで『群青』を歌いたい!と自分たちでこの曲を選んだ学生たちは、この歌の歌詞に今ある自分たちの想いや経験を重ねていたようです。

「当たり前が幸せと知った」という歌詞が、コロナ禍で歌えなかった私たちの想いと似ている、とつぶやいた2年生。

「大切な全てに届け」という歌詞は、一緒に歌う仲間や先生方・保護者に向けて歌いたい、と言った3年生。

「僕らの約束は消えはしない」という歌詞は、大学卒業後に教師になってからも必ずまた会おうという気持ちで歌いたい、と語った4年生。

それぞれの想いをもって、この歌に取り組んできました。

学生1人ひとりのこのような熱い想いが、会場にいる様々な方々の胸に届いたことを願います。

会場にいた主催者の方々からも「文教のみなさんがこのコンサートを大いに盛り上げてくれました!」と温かいお言葉をいただきました。

そして何より、音楽をする喜びを共有したあとの学生は、とても生き生きとしていました。

この経験を、今後の様々な生活や学習に活かしていくことでしょう。

来場していただいた方々・保護者のみなさま、本当にありがとうございました。