- 2025.2.5
- 教育学科
音楽通信_vol.5-コロナ禍を乗り越えて、今ー

みなさんこんにちは。私たちは教育学科幼児教育コース領域音楽表現ゼミ・児童教育コース音楽科教育学ゼミです。きたる令和7年2月8日に教育学科3期生の卒業演奏会を開催します。『音楽通信』では、卒業演奏会までの取組過程を少しずつ紹介していきます。
これまでの『音楽通信』において、6年前から1号館で卒業演奏会を開催してきたことに触れました。5号館(音楽棟)の器楽室で卒業演奏会をおこなっていた当時、新型コロナウィルスの影響により、狭い空間に人が参集することに大きな懸念がありました。ちょうどその頃、1号館が新しく建て替わったこともあり、そのことが開催場所変更の大きなきっかけとなりました。
開催場所が変わって1号館の開放的な空間でおこなうことができるようになったことに安堵したのも束の間、新型コロナウィルスによる日常生活・音楽活動への影響は想像を絶するものでした。コロナ禍の卒業演奏会では、観客も人数制限を設け、器楽演奏や歌唱は飛沫が飛ばないようパーティションで区切り、細心の注意を払いながら開催したこともあります。合唱を中止にした年もありました。当時の学生たちと、何度も悔しい涙を流し、苦しい決断の連続でした。
日常生活・音楽活動への制限は、想像以上に私たちの物理的な距離を遠ざけていきました。マスク越し、画面越しに会話をする日々が続き、音楽を続けることの意義も問われているようでした。
それでも、私たちの心の距離は遠ざかることのないよう、つながることを諦めなかった文教生がたくさんいました。“歌えない時間を与えられているということは、人の想いや考えを想像する時間を与えられているということ”。当時、そのような認識を学生たちと共有し、“つながる想い”を強くしてきました。できることを考えて新しいことを生み出してきました。想いをつないできた文教生がいたからこそ、今につながっています。
(※コロナ禍当時の卒業演奏会:終演後1号館から5号館に戻って先輩を労う後輩たちの様子)
(※昨年度の卒業演奏会:終演後の後輩から先輩へ花束の贈呈_つながりを感じた瞬間)
文教生の“つながり”を表すかのように、今年もたくさんの卒業生が演奏会に駆けつけてくれます。当日はなんと、卒業生だけでも過去最高の来場者数を予定しています。
「頑張ってね!」「絶対観に行くから!」「楽しみにしているよ。」と多くの声援をもらっています。文教生の“つながる力”が紡いできてくれた卒業演奏会の今を、当日は感じていただけますと幸いです。