教職センター・小川雅史先生が「未来の教室賞」を受賞しました

  • 2019.4.11
  • イベント

教職センター・小川雅史先生が「未来の教室賞」を受賞しました

 2019年3月29日、竣工して間もない1号館のICT教育実践室にて、シャープ株式会社アカデミック部門責任者の白石雄一部長とアカデミックシステム営業部の末岡義輝課長立会いのもと、教職センター・小川雅史先生の「未来の教室賞(未来の教室実行委員会)」の受賞報告式が行われました。この賞は、筑波大学名誉教授 故中山和彦先生(教育の情報化のパイオニア)の教えをこれからも引き継ぐべく創設され、教育におけるコンピュータ活用において、秀でた貢献のあった先生方に授与される賞です。

 

<先生挨拶風景>

 
 この日の「未来の教室賞」受賞報告会では、ICT教育実践室の最新の設備を活用しながら模擬授業風景を交えた報告が行われ、それはまさに“未来の教室”を感じさせるものでした。

 

<模擬授業風景・室内の設備の様子>

 

 

<集合写真>

 

【以下、教職センター・小川先生の挨拶より抜粋】
 このたびは、教育の情報化の黎明期といわれる三十数年前から長く実践・研究を続けたことを評価していただき、本当に嬉しく思います。実は、14年前に同じく教育の情報化に関わる広島県教育功労賞をいただきました。その際、県の教育長から「次は全国表彰を目指してください」と、お言葉を頂きました。よしもっとわくわくする授業を作っていくぞと思っていた矢先、受賞後数ヶ月で教頭に昇任、その後校長となり授業を担当することはできなくなりました。しかしその後、本学で再び実践や研究の場を与えていただくことができました。小学校から大学へと教育の場は変わりましたが、教壇に立てる喜びを与えてくださった本学理事長・学長・副学長・関係の先生方に感謝の意を表したいと思います。本当に、ありがとうございます。
 さて、本日はせっかく新しいICT教育実践室でお話ができる機会を頂きましたので、「教育の情報化」にかかわる私自身が考えていることと「この教室のもつ教育へのアシスト力」の一端を紹介させていただきます。まず、近年の教育改革で大学教育ではアクティブラーニング、小中高等学校では主体的で対話的な深い学びという、子供たちが「知ることの面白さ、学ぶことの面白さ」を実感する教育が求められています。
 これを実現するために必要な条件は、大きく分けて二つあります。一つめは、教師の授業力です。二つめは、それを強力にアシストする学習環境です。
 「知りたい、もっと調べたい」といった探究活動は、学習意欲向上に大きく貢献します。
 
—– ICT教育実践室の様々な機器を用いて,模擬授業実践(略)—–
 
 先ほど見ていただいた授業形態は、中央教育審議会答申で述べられている「自国の動向とグローバルな動向を横断的・相互的に捉えて現代的な諸課題を歴史的に考察する力」の育成につながるものと考えます。
 本学は、今春「広島文教大学」となります。新しい教室はこのたび受賞を受けました賞の名の通り、まさに「未来の教室」です。「未来の教員」たる文教生がここで学び、自信を持って現場で教育に当たることができること、本当に誇りに思います。
 この「未来の教室賞」受賞を励みとして、今後一層の精進をお誓いし、お礼の言葉といたします。このたびは、本当にありがとうございました。