3年生食品加工実習~日本冷凍食品協会様をお招きしました

  • 2023.12.22
  • 人間栄養学科

3年生食品加工実習~日本冷凍食品協会様をお招きしました

 12月15日(金)の人間栄養学科3年生の食品加工実習に日本冷凍食品協会から2名の先生をお招きし、冷凍食品に関する講義と調理のデモンストレーションをしていただきました。

 コロナ禍以降、自宅で食事をする機会が増えたため、高品質でおいしい”家庭向け冷凍食品”が注目されるようになりました。また、冷凍食品は調理や下処理が施されているため、調理現場においても調理時間を短縮できる、食品ロスを削減できる、などさまざまな利点があります。そのため、飲食店や社員食堂、病院、学校給食などで広く利用されており、私たちの食生活に欠かせないものとなっています。

 

 実習の前半は、山田 克己先生に「冷凍食品の歴史や加工方法、品質劣化の少ない解凍方法」などについてご講演いただきました。

 大量調理の現場において利用されている冷凍食品が、どのように製造されているか、また解凍する際にどのようなことに注意したら良いのかなど、学生たちは熱心に耳を傾けていました。

 

【山田 克己先生のご講演の様子】

 

 実習の後半では、北川 雅子先生に冷凍食品を使用した料理3品のデモンストレーションをしていただきました。料理教室の講師もされておられる北川先生は、手際よく作業されながら、冷凍食品を活用した料理のポイントを教えてくださいました。冷凍食品以外の話題も豊富で、季節によってあんかけの濃度を変えることで提供する料理の品温を調節できること、奇数は割り切れないことから縁起の良い数字とされているため、煮物などを盛り付ける際には、奇数個で盛り付けると縁起が良いことなど、冷凍食品以外にも多くの食に関わるお話をしていただき、学生たちは目を輝かせて聞き入っていました。

 

【北川 雅子先生による調理デモンストレーションの様子】

 

 実習で使用した冷凍食品と料理です!

「里芋の彩りあんかけ」「カラフルオープンオムレツ」「カラフルピンチョス」(写真左)

 

 学生の感想をご紹介します!

・冷凍食品は、食材品質が保たれていて衛生的にも安全であること、ブランチングやグレージングなど色々な処理をしていることがわかった。

・里芋がとろとろでとても美味しかった。冷凍のまま調理を開始するものと、半解凍で使用するものがあり、食材によって使い分けることを知った。

・就職活動で、冷凍食品の業界も興味がある分野なので、貴重なお話が聞けてよかった。

 

 今回の実習は、冷凍食品に関する知識を幅広く学ぶことができる大変貴重な機会になりました。

 ご講演いただきました日本冷凍食品協会の先生方に心より御礼申し上げます。