• 2023.10.10
  • GC学科

異文化理解ゲーム「バーンガ」

1年生の「異文化理解」授業で、バーンガに取り組みました。

バーンガは、トランプを用いた異文化コミュニケーション体感ゲームです。ゲーム中は言葉を発してはいけないというルールがあり、複数のチームで同時にページワンを行います。その際、チームそれぞれに異なる独自ルールが存在します。

この独自のルールを維持したまま、グループのメンバーを入れ替えることにより、最初に属していた自分のチームの常識やルールが通用しないシーンを強制的に作り出し、異文化を体験しながら自分の気持ちの変化を体感するゲームです。

 

 

授業でトランプを使うとあって、最初は学生に笑顔が見られていましたが、ゲームが進むにつれて、周囲をじろっと睨んだり、提示されたカードをじっと見て考え込んだりと、様々な反応が見られました。ゲームなので勝ち負けにこだわるのは当然ですが、どうにもならないルールの紆余曲折に、最後は笑いがでる学生がほとんどでした。

 

学生の感想からです。

 

「言葉が発せず、ルールも違う相手を理解することがいかに難しいことかを感じました。相手のルールに翻弄されながら、ただ自分のルールを突き通す様は、自分勝手のようで苦しかったです。相手のルールを理解しようとしても、他のグループに行ったら、また違うルールの人がいて、理解することが困難になりました。」

 

「全く違うルールが来て、よくわからなくなりイライラしてしまい同じグループでゲームしていた人に不快な思いをさせてしまいました。」

 

 

日頃、仲良く接しているクラスメートなので、切迫感はありませんでしたが、これを言葉が通じず、文化や環境の全く違う人たちと行ったらどうなるか、という想像力を働かせてみることが大切です。マイノリティの置かれている立場や気持ちがわかってくると、私たちの多文化共生の一歩が踏み出せると思います。