海岸清掃活動に参加し、海洋プラスチック問題を考えました

  • 2022.6.7
  • GC学科

海岸清掃活動に参加し、海洋プラスチック問題を考えました

 5月29日の日曜日、グローバルコミュニケーション学科の学生15名が、廿日市市鳴川海岸で行われている海岸清掃活動に参加しました。鳴川海岸は宮島の対岸に位置する海岸です。広島県の「瀬戸内海援隊」運動の一部と認定されているボランティア団体「Team Naru」が、定期的に清掃・美化活動を行っている活動への参加です。

 今回、宮島の対岸である廿日市市大野浦の鳴川海岸を選んで清掃活動に参加したのには理由があります。参加した学生は、グローバルコミュニケーション学科の授業で「環境問題、プラスティックゴミ問題」を学習しています。海洋プラスチックごみ問題は世界的な問題ですが、広島湾の漂着ゴミの多くは、他の地域と異なり、広島牡蠣を養殖する牡蠣筏から流出したものです。廿日市市大野浦は牡蠣の産地で多くの牡蠣筏があります。その牡蠣筏から流出したとみられる発砲スチロールの破片や塩ビ管が、今回の清掃活動でも多数確認されました。特に、細かく砕けた発砲スチロールが大量に散乱しており、これを全て回収することは難しい状況であるように思われました。

 広島牡蠣は広島を代表する名産品ですが、その養殖場から大量のプラスチックごみが流出し、宮島周辺の海岸に散乱している。このことをどのように考えていくべきなのでしょうか。学生たちは、今後の授業の中でその原因と対策を考えていく予定です。

【牡蠣筏から漂流したとみられる発砲スチロールのフロート。周辺にはフロートが細かく砕けた発泡スチロールが大量に散乱している。細かく砕けた発泡スチロールを回収するのは非常に難しいと思われた。】