• 2019.11.15
  • 人間栄養学科

食協株式会社へ見学に行きました

 11月1日(金)に、3年生の履修科目食品加工実習の一環で、本学にも近い安佐北区下深川にある精米工場「食協株式会社」へ見学に行きました。

 初めに、食協式会社についての説明を受け、工場見学をさせていただきました。工場内は機械作業が中心でしたが、毎日大型トラック15台、多い日で20~30台で運ばれてくる米をトラックから降ろす作業は必ず人による手作業で行っているとのことでした。大変な作業ですが、米を傷つけないためにも必要なことだと感じました。

 その後、炊飯勉強会で米の炊きあがりの様子からでんぷんのα化、β化などを学び、数種類の米飯で官能評価による食べ比べを行いました。さらに、食品加工実習の授業のため、商品開発担当の方より加工学の講義を行っていただきました。官能評価では、米飯の見た目・かおり・うまみ・やわさ・ねばりに総合評価を加えた6項目を7段階で評価しました。学生からは「食べ比べは初めてだけどこんなに違うんだ」、「面白かった」などの声がきかれ、普段当たり前のように食べている米飯ですが、様々な違いを体感できたようです。

 また、水の使用量が少ないことからエコにもつながる無洗米についての講義もありました。無洗米を作る製法はいくつかありますが、「NTWP方式」で行われているとのことでした。この製法は、現在流行している「タピオカ」を用いて米の表面にある糠を取り除くもので学生も大変驚いていました。

 精米工場ではありますが、パックになった味ご飯や、玄米を使ったスープなどの商品開発も取り組まれており、学生から「新商品の開発にかかる期間はどのくらいか」などの質問もあがりました。

 日本人の年間一人当たりの米の消費量は減少傾向ですが、今回の見学などを通して学んだ「米」についての知識で米の良さも伝えられる管理栄養士を目指してほしいと思います。

【米飯食べ比べ・官能評価】

 

【炊飯の重量変化】                 【質疑応答】