• 2019.7.31
  • 人間栄養学科

食品工業技術センターへ見学に行きました

 1年生が履修中の食品学実験の一環で、広島県の研究機関である「広島県立総合技術研究所 食品工業技術センター」へ見学に行きました。

 センターについての説明を受けた後、高齢社会に対応した広島発の食品技術である「凍結含浸法」の原理や使用事例などについて分かりやすく解説していただきました。実際に凍結含浸法を用いて調理されたさばの味噌煮、人参やごぼうの煮物の試食もさせていただきました。見た目からは想像できないほどの食材の軟らかさに驚きましたが、口に入れると食感が変わっても味はほとんど変わらず、学生たちも「すごい!」、「歯がいらないくらいやわらかい。でも、味はおいしい。」と感動していました。

 幅広い研究を行っているセンターですので、この他にも大学にはない様々な実験機器や加工設備を見せていただきました。施設見学に加え、広島県の保有技術や実務者の研究成果などを直接学ぶことができ、管理栄養士を目指す学生にとって良い刺激となりました。

 

*凍結含浸法とは*

 食材を凍結解凍後、減圧含浸することによって、内部に物質を導入する技術。食材内に細胞間隙物質を分解する酵素を含浸させることで、食材の形状を保ったまま「容易に噛める」、「歯茎でつぶせる」など任意の硬さに制御することができます。従来の刻み食や流動食とは異なる、見た目のよい高齢者・介護用食品の製造技術として利用されています。

 

【センターについての説明】           【施設内見学】

 

【試食】                     【質疑応答】

 

【凍結含浸法にて調理されたさばの味噌煮、人参・ごぼうの煮物】