入学前の学びを入学後の学びに活かしてみよう！

グローバルコミュニケーション学科では，入学前の学びを入学後の学びに結び付けるために以下のような試みを行いました。今日はその活動について報告します。

本学では，入学前に全員が「入学前学習」に取り組みます。グローバルコミュニケーション学科では，「入学前学習」の取り組みのひとつとして，「新聞の社説を読んで内容と記事に対する自身の考えをまとめる」という学習があります。社説の要約をし，社説についての自分の意見をレポートにまとめて提出するという課題です。

提出された課題は，学科教員によってチェックがなされ，「もう少し自分の意見が盛り込めるようにしましょう」「段落分けをするときは一字下げて書きましょう」など，内容や表記・表現などに関するコメント入りの社説が入学後に学生に返却されます。

1年前期に開講されている「ビジネススキル演習」では，入学前学習で各自が取り上げた社説を用いて，授業内で事前課題として原稿用紙に書いて持参しました。それを授業内で発表し，まとめた内容についてグループで質問したり，授業や大学での学びとどのように関連しているかを考えました。最後に，入学後の取り組みとして，「記事と学問」または「記事と授業で立てた目標」の関連について，どの点がどのように関連しているか考え，根拠や具体例を示しながらまとめるという課題に取り組みました。どの学生も「難しいけど役に立ちそう」「レポートを書く時の考え方が学べた」など、期末のレポート課題を想定しながら頑張って課題をまとめていきました。

大学での学びでは，高校生の時と比べて、レポートを書く場面が増えます。考えること，論理的に書くことに苦手意識を持っている学生が少なくないことから，その対策として、授業でこのような取り組みを行いました。入学前の学習を入学後につなげながら、少しずつでも書く力・考える力をつけることができ，学期末のレポート課題の取り組みがスムーズにいくように願っています。