- 2025.7.23
- 心理学科
心理学科で育む「ソーシャルスキル」——教員との交流を通して学ぶ協働と発信力

大学での学びだけでなく、将来社会で活躍するためにも、他者と円滑に関わり、協力しながら物事を進める「ソーシャルスキル(社会的スキル)」は、欠かせない重要な力です。
心理学科では、1年生の前期にこの力を育てるための授業「ソーシャルスキル演習」が開講されています。
授業の一環として、学生と教員がグループに分かれて交流を行う機会が設けられており、
学生同士、そして学生と教員との絆づくりの場として、毎年好評を得ています。
交流会に向けて、学生たちはグループで協力しながら準備を進めます。
教員へのインタビューに向けてアポイントメントのメールを送ったり、質問事項を考えたりと、
グループで役割を分担し、協力し合いながら取り組みます。
交流会当日は、どのグループも和やかな雰囲気の中で盛り上がり、
普段の授業ではなかなか知ることのできない教員の一面に触れる貴重な機会となりました。
交流後は、インタビューした教員について、各グループがクラス全体に向けて紹介発表を行います。
発表では、学生たちが工夫を凝らし、個性豊かな紹介が展開されました。
一方で、「たくさん話を聞いたはずなのに、資料にまとめると内容が少なくて驚いた」
「グループで準備するのが意外と難しかった」といった感想もあり、
協働する際のコミュニケーション方法や、発表の際の情報の整理や伝え方の難しさを実感する場面もあったようです。
また、他のグループの発表を見ることで、教員への親しみが増すだけでなく、
「発表時に気をつけるべきポイント」や「聞き手を引き付ける発表の工夫」など、多くの気づきが得られました。
ソーシャルスキルは、知識として知っているだけではなく、実際に体験し、気づきを得ながら身につくスキルです。
心理学科では、授業内外でこうした体験を応援する工夫を続けています。