- 2024.7.12
- 人間福祉学科
先輩に聞く!福祉専門職としての人生とは?

大学で社会福祉を学び、将来は専門職に!と思ってはみるけれど、本当にやっていけるのかな?多くの学生が不安を感じています。
今回、本学を2005年に卒業された、槇尾明子さんに、学生時代のこと、職業選択のこと、職業観や人生観について話をしていただきました。
槇尾さんは、大学時代はじめて知った精神障害者の支援に携わりたいと、学生時代はボランティアで生活支援センターに関わりました。卒業後、精神科の医療機関にPSWとして就職されました。しかし、本人曰く「完璧主義者の顔がでてきて」まだ経験も浅いはずなのに自分を責め、退職後広島を離れ、大阪、北海道へ行かれました。そこであらたな出会いがあり、槇尾さんは北海道で、精神障害者当事者をスタッフとして雇用し、ピアヘルパーステーションなどに取り組む事業所でソーシャルワーカーとして実践を積まれました。コロナ禍、生まれ育った広島にこれまでの実践を少しでもつなげればと2年ほど前、10年ぶりに広島に戻り、現在はひきこもり支援事業などに携わっておられます。
「まだまだ旅の途中、模索中だし、何をしたいかはっきりわからない」と話される一方、悩んだり迷ったりしたとき、前向きに行動し未来を切り開いてこられた強さを感じることができました。人生の課題、壁をひとつ乗り越えるとき、結局「人と人のつながり」が大切であったこと、自分の回復につながり、力になったことは「はっきり言える」と断言されました。
当日参加した1~4年の学生76名は、将来の自分をイメージし、力をもらったのではないでしょうか。大学とも学生とも今後もつながってくださればありがたいです。槇尾さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました。