• 2023.8.7
  • 教育学科

教育学科1年生_新設科目『音楽演習』での学び

 本年度より『音楽演習』という科目が新設されました。これは、大学が独自に設定する科目です。この科目は、幼児の豊かな感性を育むために求められる音楽の知識や技術を実践的に学び、音楽表現のための基礎的な技術を身に付けることを目的としたものです。
実際の授業では、保育現場で役立つ弾き歌い、伴奏法の基礎を学んだり、「こどものうた」の歌唱を行ったりして、実践力を身に付けていきます。
 この授業を通して、1年生は4か月でなんと“60曲”以上の「こどものうた」を歌えるようになりました。また、メロディーにコードで伴奏を付けていく伴奏法を知り、現場で臨機応変に活用できる演奏術を学びました。

 この授業の特色は、2つ挙げられます。
 1つ目は、SA(スチューデントアシスタント)の4年生が授業についていることです。4年生は、ピアノ演奏中に個別の学習の様子を見てまわったり、歌唱については「もっと分かりやすい言葉かけで歌を始めるといいよ。」「ここに強弱と動作をつけると子どもに分かりやすいよ。」と具体的なアドバイスをしたりして、技能や実践の質を高めてくれています。
 2つ目は、ペアワークやグループワークのなかで、それぞれの技能を磨いていく時間を多く設けていることです。ペアで顔を見て歌唱の表情を確かめたり、グループ内で保育者役と子ども役に分かれて実演したりして、常に保育現場を意識した技能の習得に励んできました。

 

 

 

 最初はピアノ初心者だった学生、人前で歌うことに苦手意識を持っていた学生が、みるみる上達していく姿は、とても頼もしいものでした。

 8月3日に行われた初めての実技試験では、1人1人自信をもって人前に出て歌い、演奏することができました。これからも学びを続け、教育現場に役立つ実践力を身に付けていきます。

 

 

 最後に、試験を終えた学生のふりかえりを紹介して終わります。

 “今私がもっている「音楽演習」で身につけた力を最大限に歌唱と弾き歌いにも発揮できたと思う。一年生の頃からこんな授業を受けさせてもらって他の大学に通っている保育士を目指している友達よりも一歩前に進んでいる気がしてとても自信に繋がった。音楽は幼児にとって大きな影響があることを知れたから、夏休みの間もピアノに触れてより多くの曲を弾き歌いできるようになりたい。”

 “試験ではいつもの雰囲気とは違ってとても緊張感がありました。私も緊張していましたが、幼稚園の先生のことを思い出しながらなりきってやりました。みんなの園児役の反応がとても良かったのでやりやすかったです。緊張して声が震えたりと色々思うことはあったけど私自身人前でやりきったことに意味があると感じました。また、他の人の発表を聞いて参考にしたいなと思うところがたくさんありました。