• 2023.12.13
  • 教育学科

教育学科1年生が小学校実習に行きました

令和5年11月29日(水)、教育学科1年生92名が、「児童の理解」の授業の一環で小学校実習に行きました。

本学科は、1年次から実践科目のなかで実習を設けています。「1年生の頃から実習があるなんてすごい!」と毎年驚く学生がいます。1年次からの系統的な実践科目のつながりによって、たくましい実践力のある学生の育成をめざしています。(下図参照)

1年次の「児童の理解」という授業では、「子どもを知る」ことを目的に、近隣の小学校に観察実習に伺っています。

 

 

本年度も、大学近隣にある可部小学校・可部南小学校・倉掛小学校の3つの公立小学校にお世話になりました。
各小学校では、5校時・6校時・帰りの会の子どもたちの様子を観察させていただきました。

 

 

 

 

 

10月に実施した児童クラブの実習に続いて、2度目の実習となります。
小学校の授業を初めて観察する学生も少なくありません。そのため、緊張感をもって臨んだ学生たちでした。
また、観察だけでなく、子どもたちの前での自己紹介や精米の体験、算数のノートの採点等の経験もさせていただきました。

 

 

 

12月7日の大学での授業では、各自が学んできたことをグループで交流し、実習での学びを深めました。

 

 

 

ちょうどインフルエンザ等の流行で、各小学校も対応に追われている中、実習生を快くお引き受けいただいた各小学校の先生方への感謝の想いを抱いて、実習を終えた学生たちでした。

 

学生の振り返りの一部を紹介して終わります。

 

“何もかもが新鮮な実習では普段学んでいることがどれだけ大切かを教えてくれたが、普段の大学での学びだけでは到底小学校教師という仕事は務まらないと思った。いざ実習に行ってみて想像していたものと大きくかけ離れていたのは、児童の動きである。いつも大学で勉強しているが、子供たちのことを考えていない訳では無かった。しかし、ぼんやりとしか見ていなかったその想像は現実のものとあまりに遠かったなと思った。小学校の時点での自主性は思っていたよりも高いとわかった。また、自分なら児童1人への対応だけでも難しいなと感じたが、大勢の児童を相手にする現場の先生方の手腕は素晴らしいなと痛感した。全てが新鮮で楽しかった実習は終わったが、これを機に変わった教育観などを元に更に勉強していきたい。”

 

“児童クラブと小学校の2回の観察実習を通して、発見したことが多くある。小学校の児童たちはとても素直で、好奇心も自分が思っているよりもあったので驚かされた。自分も小学生の頃はこんな感じだったのかと思った。今の私は昔の自分よりも成長はしたが、貪欲に身の回りの物事を知ろうとはしなくなったと感じる。今回の観察実習を通して私ももっと身の回りの物事を貪欲に知ろうと思った。また、児童たちはとても自立しており、授業も児童主体となっており、驚いた。”

 

“実習を通じて、子どもたちが小さな教室で支え合いをしている事がわかりました。 子どもたちを観察していると消しゴムなどの物を落とした時、周囲の子どもが拾ったり、発表でどう答えて良いか分からなくなった子どもに助言をしたり、2時限の時間しか観察していなかったが、多くのエピソードに出会えました。 そしてこれらが多く発生する要素として、安心した教室の雰囲気があると感じました。 実習先の先生は非常に良い雰囲気を作り出されており感銘を受けました。 これから子どもと関わる多くの機会があると思うが、一つ一つを大切にしていきたいです。”