• 2019.11.29
  • 人間栄養学科

第37回広島文教食物栄養研究会総会を開催しました

 11月16日(土)に、第37回広島文教食物栄養研究会総会・特別講演会を開催し、在学生・卒業生ら約200名が参加しました。また、本会に先立ち、広島文教食物栄養研究会誌第37号を発刊しました。

 本年度の特別講演会には、2名の講師をお招きしました。

 特別講演Ⅰでは、アヲハタ株式会社・専門研究員の干野隆芳先生に「低糖度ジャムは甘くない!?」というテーマでご講演いただきました。ジャムの歴史やジャムの定義からはじまり、ジャムのテクスチャーが味覚に及ぼす影響や低糖度ジャムを製造する難しさなど、時折、在学生への質問を交えながらお話してくださいました。3年生は、来月の食品加工学実習ではジャム製造にも取り組みます。本講演で学んだことを思い出しながらより深い学びに繋げてほしいと思います。

 

 特別講演Ⅱでは、一般財団法人学校福祉協会・営業開発課の西山哲夫先生に「”選んでもらう・食べてもらう”ための役割と工夫」というテーマでご講演いただきました。「食べる方」が「食べる内容」を選べる場合には、値段、見た目、内容、きっかけなど、選ぶ理由は様々ですが、管理栄養士はそのすべてに関わることになります。どれだけバランスの良いヘルシーなメニューを考案しても選んでもらえなければ意味がなく、選んでもらうためにどうしたらよいかを考えることも管理栄養士の仕事だということを学びました。講演の最後には、先生ご自身が大切にされていることをお話しされ、「例えば、旨味を活かした味付けで、食塩の摂りすぎを気にしてもらえるような“きっかけ”を提案できるような管理栄養士になってください。」、「栄養士の役割は、『選ぶ』・『食べる』“きっかけ”作りです。」というメッセージをいただきました。

 

 特別講演会後の懇話会には、人間栄養学科を卒業した仲間が集まり、終始笑顔でお互いの近況報告や情報交換をし、和やかな時間を過ごしました。