本学学生が文科省主催「トビタテ!留学JAPAN」の台湾での活動を報告しました。

  • 2017.12.15
  • お知らせ

本学学生が文科省主催「トビタテ!留学JAPAN」の台湾での活動を報告しました。

 11月27~29日の三日間、本学の英語学修専用施設BECC(Bunkyo English Communication Center)の1階で開催された「BUNKYO留学フェア2017」で、文部科学省主催の留学支援プログラム「トビタテ!留学JAPAN」(以下「トビタテ」という)に選ばれ、台湾での研修を終えた本学初等教育学科の赤坂幸代さんによる研修報告会が行われました。

 「トビタテ」は、文部科学省の留学支援プログラムで、2016年度で5期目となりました。赤坂さんは多様性人材コースで見事合格。5期では495人が採用されました。赤坂さんはこのプログラムで2016年9月から2017年9月まで、台湾で書道教育を学びました。

03.jpg右から:展示の様子。/日本語と中国語の二か国語で報告を行う赤坂さん(左端)。報告会には50人が集まりました。

赤坂さんインタビュー・質問

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右から:台南市立忠義國民小學。/ 日本語の書の指導。飲み込みの早さに驚いた。

留学の概要を教えてください。

2016年9月から2017年9月までの1年間、台湾の台南市にある国立成功大學の語学センターで中国語を学びながら、地域の書道教室や小学校に通って台湾の書文化や書教育を学んでいました。留学の主な目的は書関係ですが、小学校ではボランティアで英語を教えたり、保護者や教員向けに日本語教室を開いたりもしていました。

留学を通してどんな力が身についたと思いますか。

語学力や異なる価値観を受け入れる力など、いろいろ身についたとは思いますが、中でも実感があるのは”度胸”です。現地の小学校での4か月間のボランティアでは、特に台湾にツテも無かったので、まず自分でメールを送って受け入れてくれる小学校を探しました。留学開始から半年経ち、無事にボランティアが始まった後もやりとりは全て中国語で行われる上、最初は台湾の学校の勝手も分からず本当に苦労しました。でも幸いなことに日本に対していい印象を持っている方や、懐の広い先生方が多かったこともあり、ボランティア中はたくさんのチャンスを頂き、満足のいく時間が過ごせました。

正直、良い思い出よりも苦労や失敗の方が多かったように思いますが、それらを含めて全て大切な思い出です。

今回の留学の満足度は?

98%ですね。2%の部分は、もう少しストイックに勉強できたんじゃないかという反省です。以前に行った別の留学経験の反省点を生かせたのと、「トビタテ」で密に考えた留学計画があったからこそ、これだけ満足度の高い留学にすることが出来たのだと思います。

語学力に不安はありませんでしたか。

不安はもちろんありました。しかも渡航当初、中国語を全く話せない状態だった時に、半年後に始まるボランティア先の小学校から「挨拶に来てください」と言われた時は本当にどうしようかと思いました(笑)。完全に中国語の勉強不足だった自分に非があるのですが。でも「半年待ってください。絶対に話せるようになるので」と伝えて帰り、本当に半年後には話せるようになって、ボランティアを開始しました。先生方も驚いてましたが、私が一番驚いてたと思います(笑)。

不安は語学を習得する上での良いモチベーションになると思うので、「英語が話せなくて不安だから、留学には行かない」という人は「話せなくて不安だけど、留学に行って絶対話せるようになる」という意識に変えて欲しいですね。

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上段右から:小学校での日本語教室での様子。/日本に帰国後、アルバイト先で中国語担当になった時のバッジ
下段右から:後輩からの質問に熱心に答える赤坂さん。/BECC教員からも語学に関する熱のこもった質問が。

留学をするうえで、文教の設備や先生の指導は役に立ちましたか?

BECCとSALC(Self Access Learning Center)は留学へのファーストステップとして、ちょうどいいと思います。いきなり現地へ行くと戸惑うことが多いと思うけど、BECCとSALCでは教員の人たちがこちらの話を積極的に聞いてくれるので、居心地も良く、学修しやすいと思います。私も留学前にBECCとSALCに通って勉強をしました。これからTOEIC800点に向けての勉強会の開催も予定しています。

また、文教の先生方には、留学前もそうですが、留学中にもいろいろなことを相談していました。

留学を考えている後輩へアドバイスをお願いします。

留学に今少しでも興味があるのなら、絶対に行ってください。お金が問題なら、アルバイトをするか、奨学金を利用しましょう。「トビタテ」の募集人数は毎期500人と窓口は広いです。しかも大学名や今の語学力は一切関係ありませんし、倍率は約3倍です。でも、応募しないと可能性はゼロです。

また、「トビタテ」以外にもいろんな方法がありますが、共通しているのは留学はある程度の計画が必要だということです。すぐにでも計画を立て始めましょう。留学を少しでも考えている人は、すぐに先生に相談してほしいと思います。

今後のことを教えてください。

卒業研究は台湾で行ったアンケートを基に書道教育に関して研究する予定です。その他は、東京で「トビタテ」の報告会をしたり、中国へ行ったり、プログラミングに興味があるので学んだり。色々な活動を予定しています。

進路は教員か、語学を活かした仕事に就くか、これから考えて決めていく予定です。

「後輩に少しでも刺激になれば」と、情熱をもって話していた赤坂さん。留学経験での感動が伝わってくる報告会でした。

【文部科学省】トビタテ!留学JAPAN http://www.tobitate.mext.go.jp/
 BECC(ベック)とは https://www.h-bunkyo.ac.jp/university/wp-content/uploads/old/academic/human/becc.html