学校教育の体験活動(小学校) ・小学校における観察実習」について

  • 2023.1.12
  • 教職センター

学校教育の体験活動(小学校) ・小学校における観察実習」について

令和4年12月6日(火),14日(水),教育学部教育学科・初等教育専攻・児童教育コースの2年生が,広島市立八木小学校,広島市立緑井小学校,広島市立祇園小学校において観察実習に参加しました。本学では3年次の教育実習(授業を行う本実習)の他に,1・2年次から観察実習を行っており,小学校での体験活動と大学での学びを「つなぐ」教育を行っています。

観察実習では,授業を参観させていただいた他,校長先生・教頭先生からも講話をいただきました。貴重なお話をお聴きすることで,教職への意欲もさらに高まりました。学生の感想を一部紹介します。

 

  • 授業観察を通して学んだこと

「観察する中で気づいたことは,タブレットなどICTを多く活用した授業をすることで児童がより授業に集中することができていたように感じた。また,児童が興味関心をもつ授業をできるような工夫をどの先生もされていた。私自身まだ一度も模擬授業をしたことがなく,子どもたちが興味をもつ言葉掛けがどのようなものかまだ分かっていない。本実習までにボランティアなどを通して子どもとの関わり方などを学びたい。さらに,空きコマを活用して模擬授業の練習もしていきたい。」

「観察・参加を通して,教師は子どもの姿を常に見ていなければならないことが分かった。先生方は,子どもの姿を常に観察し,授業内容についていけていなさそうな子どもがいると,自らアドバイスをしたり,友達と話し合ったり教え合ったりする時間を設けたりして,納得いくように指導されていた。また,先生方は,子どもの声に1つ1つ反応を示しておられた。興味を持って取り組んで貰うためにも,子どもの声を流すことなく,拾ってあげることは大切だと思った。さらに,先生方は,子どもが授業中教科書を読む時の姿勢も見ておられ,授業内容だけでなくそのようなところにも気を配ることの大切さを学んだ。」

  • 校長先生・教頭先生の講話を通して学んだこと

「校長先生のお話を聞いて,学校は教師も学ぶところであると感じた。新しく教師になった人をサポートするための取り組みを実習校の校長先生が行っておられた。しかし,新人の教師だけでなく長年教師をしている人も積極的に参加されていると聞き,教師もまた学び続け,お互いに学び合うもの同士であり,教育の変化に対応していく職種だと学ぶことができた。」

「校長先生のお話で,『公平な指導をする』という言葉が印象に残っています。児童一人ひとりに平等な支援をしていると,できる子と苦手な子の差はそのままですが,公平な指導をすることでその差を埋めることができます。校長先生は,背の高い子と低い子という例を出して説明してくださり,とても分かりやすかったです。また,教頭先生の学校概要のガイダンスであった『名人カード』はとても良い実践だと思いました。私も,児童の良いところを認めて褒めることを大切にしていきたいと思いました。」

「校長先生のお話で印象に残っていることは,笑顔の話だ。今はマスクがあるため,笑顔を普段の3割増にすべきだと学んだ。私も,今まで先生方の笑顔に励まされたことが何度もある。私も笑顔を大切にし,子どもたちに元気を与えられる教師になりたい。また,返事をする重要性も教えていただいた。反応を返すことは,『話を聞いている』『しっかりと見ている』ことを話す相手に伝えることができる。そして,相手への感謝にもつながる。小さなことでも反応を返す,返事をすることをこれから心がけていきたい。」

 

今後は,実習の振り返りや幼稚園へ観察実習に行った学生との交流会など,事後学修を進める予定です。実習校の皆様,広島市教育委員会の皆様,広島市教育センターの皆様,お忙しい中にも関わらず観察実習を受け入れてくださり,本当にありがとうございました。

【学生代表による挨拶の様子】

【授業観察の様子】

【授業観察の様子】

【授業観察の様子】

【校長先生の講話の様子】

【校長先生の講話の様子】

【学生代表によるお礼の挨拶の様子】