オーストラリアの小学校で食育活動を行いました

  • 2018.05.17
  • 人間栄養学科

オーストラリアの小学校で食育活動を行いました

 5月2日(水)~5月4日(金)に、人間栄養学科4年生3名がオーストラリア・クィーンズランド州のウェラーズヒル小学校で食育活動を行いました。この活動は、人間栄養学科の海外栄養学研修の一環として実施しているものです。その様子をご紹介します。

【ウェラーズヒル小学校における食育活動】

 クィーンズランド州のブリスベン近郊にあるウェラーズヒル小学校は、クィーンズランド州初の日本語バイリンガルプログラム採用校です。その素晴らしい教育成果は、日本のメディアでも度々紹介されています。日本語バイリンガルプログラムの児童は、各教科をオーストラリアの小学校学習指導要領に従い、英語と日本語の両方で学習します。また、双方向性と自律学修を重視した授業が徹底されており、本学と同様、iPadを活用した授業を行っておられます。今回は、日本語バイリンガルプログラムに在籍する4年生75名の児童の皆さんに『野菜を食べて元気になろう』というテーマで2日間にわたり食育授業を行いました。

 1日目の授業では、紙芝居や野菜のフードモデルを用いて、野菜の名前や栄養について説明した後、野菜に関するクイズやグループワークに取り組んでもらいました。また、朝ご飯と夕ご飯をiPadで写真撮影して来てもらい、バランスのよい食事についても考えました。

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 2日目は、1日目の学習内容を復習した後、今回の食育活動のために作成した『食育かるた』をしながら、野菜やくだものの特徴や栄養について楽しく学んでいただきました。

 参加学生は、元気いっぱいの児童たちに圧倒されながら授業に臨みましたが、現地の先生方や保護者様からのサポートと児童たちの「楽しい!」の言葉に支えられ、計6回の授業を終えることができました。ウェラーズヒル小学校の皆様に、心より感謝申し上げます。

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【参加学生の感想】

・復習の際に児童が学習した内容を理解していることを確認でき、多くの児童から「すごく楽しかった。」という言葉を聞くことができたことは、本当に嬉しいことでした。

・異なる文化や言語の学習に真剣に取り組む児童の姿に感動しました。

・授業の内容は難しかったと思いますが、児童に伝え理解してもらうための様々な工夫を学ぶことができました。この学びを、今後の実習にも活かしていきたいと思います。

・ウェラーズヒル小学校の先生方から、日本語授業の進め方や用語説明の際の注意点などを細かにご指導いただき大変勉強になりました。

 今回の参加学生です。

  緒方 友香(山口県立下松高等学校出身)

  佐々木 柚子(島根県立江津高等学校出身)

  部村 直保(広島県立海田高等学校出身)

【指導教員より】

 短い研修旅行(期間:5月1日~5月6日)でしたが、参加学生は、ウェラーズヒル小学校で思いやりと熱意にあふれた児童や先生方と出会い、多くの感動を胸に帰国しました。今回の研修で出会った方々への感謝の気持ちを忘れることなく、豊かな人間性をもった管理栄養士として社会で活躍して欲しいと願っています。来年のウェラーズヒル小学校の食育活動では、今回の反省と経験を活かし、よりよい食育授業を提供したいと考えています。

 私たちの食育活動の様子をウェラーズヒル小学校のFacebook(5月4日)で紹介していただきました(https://ja-jp.facebook.com/WellersHillStateSchool/)。

 ウェラーズヒル小学校日本語バイリンガルプログラムの様子は、YouTubeでもご覧になれます(https://www.youtube.com/watch?v=J0koPDC7QdQ)。

 このほかにも、人間栄養学科の活動を「今日の出来事」(https://www.h-bunkyo.ac.jp/university/incident_nut/)でご紹介しています