• 2025.5.27
  • 人間栄養学科

第1回オープンキャンパスの様子をご紹介します

 5月18日(日)に、第1回オープンキャンパスが開催されました。

 午前中の学科イベントでは「人工いくらとアントシアニンの不思議」をテーマに、食品加工学担当教員と協力学生の2年生3名がミニ講義を行い、参加してくださった高校生に実験にチャレンジしていただきました。実験では、紫キャベツのゆで汁を使って調整したアルギン酸ナトリウム溶液を塩化カルシウム溶液に滴下し、紫色の人工いくらを作りました。そして、紫色の人工いくらに酸性溶液とアルカリ性溶液を滴下し、色の変化を観察しました。酸性溶液を滴下したものは赤色に、アルカリ性溶液を滴下したものは黄緑色に変化しました。人工いくらの紫色は、紫キャベツに含まれる「アントシアニン」という色素成分によるもので、酸性下で赤色に、アルカリ性下で緑色や黄色に変化する性質があります。色が変化した瞬間、参加者のみなさんは「わあ!すごい!」と喜んでくださっている様子でした。

 

【実験の様子】

 

 

また、講義では、今回の実験で使用したアルギン酸ナトリウムが食物繊維であることから、食物繊維に関するミニ講義を行い、講義の最後には、学生によるクイズも行いました。普段の食生活の中で食物繊維を摂ることの大切さについても感じていただけたのではないかと思います。

 

【クイズの様子】

 

 午後からの体験・展示コーナーでは「管理栄養士の仕事をのぞいてみよう!」をテーマに様々な職域で働く管理栄養士の仕事を紹介しました。さまざまな職域のうち、食品会社と高齢者福祉施設に勤務する2名の卒業生が来校して下さいましたので、仕事内容ややりがいについてリアルな声を直接聴くことができました。参加された高校生は真剣な眼差しでお話を聴き、たくさん質問をしておられました。参加者からは、仕事内容について「なんとなく知っていたけれど、詳しくは知らなかった」との声もあり、管理栄養士の免許を取得してさまざまな職域でどのように働くことができるのか、より理解を深めていただくことができたと思います。

その他にも、普段の授業や学年ごとの行事について質問をしていただき、在学生と和やかに交流する場面がみられました。

 

【体験・展示コーナーの様子】

 

 学科イベント等にご参加くださいました皆様、ありがとうございました。

 次回、6月14日(土)第2回オープンキャンパスの学科イベントでは、「休耕田再生プロジェクトの取り組みと米粉スイーツの考案について」をテーマに、ミニ講義と米粉スイーツのミニ調理体験を行います。また、体験・展示コーナーでは、減塩の工夫や治療用特殊食品の試食を行います。ぜひお越しください。