- 2017.08.23
- 人間栄養学科
福岡県朝倉市杷木町での炊き出しに参加しました
8月5日(土)、人間栄養学科教員2名が九州北部豪雨災害で最も被害の大きかった福岡県朝倉市杷木町での炊き出しに参加しました。この炊き出し支援は、安佐北区内に本社のある大和重工(株)と協働して実施した社会貢献活動で、朝倉市災害ボランティアセンターとの協力のもとで行われました。人間栄養学科の教員は、レシピの考案、衛生・調理指導を行いました。
この活動に取り組むにあたり、事前に大和重工(株)が現地の方に食べたい料理を調査したところ、圧倒的に「冷たい料理」のリクエストがありました。このため、昼食には1杯で1食分の野菜が摂取できる「夏野菜そうめん」とグレープフルーツ150食分を提供しました。また、ボランティアコーディネーターの方から被害甚大な山間部の支援が足りていないという助言があり、昼食は杷木地区星丸正信(地名)天主堂の前の畑での調理・提供となりました。
炎天下の中、長時間の土砂出し作業を行っているボランティアの方や被災者の方へ冷えた「夏野菜そうめん」を提供すると、「元気が出たよ」「今まで食べたそうめんで一番おいしかったよ。レシピを教えて」などのお声をいただき、冷たさの温度にこだわって工夫を凝らした効果があり、喜びもひとしおでした。
【夏野菜そうめんのレシピはこちら→natsuyasaisoumenn.pdf】
その後、朝倉市災害ボランティアセンターの拠点となっている杷木町老人福祉センターに場所を移し、夕食の調理を行いました。「混ぜご飯」、「けんちん汁」を200食分提供予定でしたが、台風5号の接近により、汁物の提供が難しい状況になったため、急遽2品を合体させた「具だくさんまぜご飯」に変更して提供しました。
なお、昼食と夕食で使用した野菜20kgは、安佐北区「よがんす可部出荷組合」から寄付していただいたもので、ダイワ移動かまど2台で調理しました。
災害発生から1か月が経過していますが、現地は支援が必要な状況がまだまだ続いています。この経験をもとに、被災者・ボランティアの方へ「食」を通してどのような支援ができるのか考え続けていきたいと思います。
このほかにも、人間栄養学科の活動を「今日の出来事」(https://www.h-bunkyo.ac.jp/university/incident_nut/)でご紹介しています。