オーストラリアの小学校で食育活動を行いました

  • 2017.05.17
  • 人間栄養学科

オーストラリアの小学校で食育活動を行いました

 5月4日(木)と5日(金)に、人間栄養学科の4年生2名がオーストラリア・クィーンズランド州のウェラーズヒル小学校で食育活動を行いました。

 今回の研修旅行(期間:5月2日~5月8日)は、海外の小学生の栄養や食事への関心度を調査し、日本語を母国語としない児童を対象とした食育教材の検討を行う目的で実施したものです。その様子をご紹介します。

 ブリスベン近郊にあるウェラーズヒル小学校は、クィーンズランド州立小学校初の日本語バイリンガルプログラム採用校です。その素晴らしい活動実績は、国内外のメディアでも多数紹介されています。児童の日本語の修得レベルは非常に高く、各教科をオーストラリアの小学校学習指導要領に従い、英語と日本語の両方で学習しています。ここでは、双方向性と自律学修を重視した授業が徹底されており、本学と同様、タブレットPCを使った授業を行っておられます。

 今回は、日本語バイリンガルプログラムに在籍する4年生72名の児童の皆さんに「すききらいしないで食べよう」というテーマで食育授業を行いました。グループワークやゲームを通じて、食べものの栄養について楽しく学んでいただくことができました。参加学生は、大変緊張して授業に臨みましたが、児童の明るい笑顔に勇気づけられ、無事に計3回の授業を終えることができました。ジョン・ウェブスター校長とタク・ハシモト副校長より、「今後も日本語授業の交流を続けて行きましょう。」との温かい言葉をいただきました。ウェラーズヒル小学校の皆様に、心より感謝申し上げます。

20170502_01.jpg 20170502_02.jpg

               20170502_03.jpg

【参加学生の感想】

・児童は、日本語を楽しく能動的に学習しており、その習熟度の高さに驚きました。

・英語の授業と同じスピードで進む日本語の授業の内容を完全に理解しており、大変驚きました。4年生のレベルになると、日本語の日常会話は、全く問題がないようでした。

・そろばんやフラッシュ暗算など、実践的な算数の授業も行っていました。

・食育授業の内容は難しかったと思いますが、児童の皆さんが熱心に取り組み、栄養バランスや食育教材に大いに目を向けてくれました。それが何よりも嬉しいことでした。

・ウェラーズヒル小学校での経験は、感動の連続でした。私たちも異文化理解に努め、グロ-バルな視野をもった管理栄養士となれるように努力していきます。

20170502_04.jpg 20170502_05.jpg

               20170502_06.jpg

今回の参加学生です。

  落合 あゆみ(島根県大社高等学校出身)  日野 瑠理香(広島県呉宮原高等学校出身)

【指導教員より】

 今回研修に参加した学生は、ウェラーズヒル小学校で思いやりと熱意にあふれた児童や先生方と出会い、たくさんの感動を胸に帰国しました。今回の研修で出会った多くの方々への感謝の気持ちを忘れることなく、豊かな人間性をもった管理栄養士として社会で活躍して欲しいと願っています。今後も定期的にウェラーズヒル小学校との日本語授業交流を実施する予定です。ウェラーズヒル小学校日本語バイリンガルプログラムの様子は、YouTubeでもご覧になれます(こちらをクリック)。

 このほかにも、人間栄養学科の活動を「今日の出来事」(https://www.h-bunkyo.ac.jp/university/incident_nut/)でご紹介しています