博士の野外活動記
              
              
                 ちょっと大きな あなたの書斎
                
府中町立図書館(安芸府中生涯学習センターくすのきプラザ)を訪ねて の巻
                                                   (2007年9月22日 土曜日)
                民家には庭があり、葉や花が路地を通る人達の目を楽しませる。道幅は狭いが、車の往来は多い。
                そんな住宅街の一角に、今年の初夏-平成19年5月13日にオープンした安芸府中生涯学習センターくすのきプラザ。
                その中に府中町立図書館はある。
                くすのきプラザは、多目的ホールや図書館、トレーニングルームなどからなる3階建ての複合施設である。
                2~3階は多目的ホールやスポーツ施設となっており、1階が図書館やギャラリースペースのある文化施設となっている。
                建物には2箇所入り口があり、そこを結ぶ通路はギャラリースペースとして利用されている。
                ほどよく外の光を遮断するその空間は、3階までの吹き抜けになっており、落ち着いた中にも開放感がある。
                図書館入り口から一番先に目に入るものは、ずらりと並ぶ本・本・本・・・。
                それでも圧迫感がまるでないのは、館内の什器がほとんど木製であるからか。
                館内は、大まかに右手側が大人向け、左手側が子ども向けになっている。
                カウンターは入り口右手にあり、その前には検索機と自動貸出機がある。
                週末の午後であったためか、利用者は多かった。窓際にある閲覧スペースは、半数以上の席がうまっている。
                新聞を読んでいる人、のんびり雑誌を眺めている人、一所懸命ノートに書き写している人。
                みな、思い思いの使い方をしている。
                カウンター横の壁面には、バスの時刻表やボランティア講座の案内などの情報が所狭しと貼られており、
                書架には新刊コーナーや子育て支援コーナーなども設けられている。児童コーナーには、ガラスで区切られた一角があり、
                そこでは紙芝居が並べられて、読み聞かせも行われている。エプロン姿の図書館員は、にこやかに対応しながらも、
                利用者が気持ちよく使えるよう館内すみずみにまで目を配っている。
                規模からいうと、百歩譲っても「大きい」とは言えない図書館だ。
                しかし、地域に住む利用者の知りたい事が詰まっているという点では、
                どんなに大きな図書館であろうと太刀打ちできないだろう。
                調べ物に、楽しむために、この「ちょっと大きな あなたの書斎」を存分に活用してみてはいかがだろうか。
                
                                                      図書館事務室  宮野