介護福祉士実務者研修~「医療的ケア」演習の様子~

  • 2024.08.22
  • 人間福祉学科

介護福祉士実務者研修~「医療的ケア」演習の様子~

「介護福祉士実務者研修」の様子をお伝えします。夏季休業の時間をしっかり使って医療的ケアの演習を行っています。

演習では「救急蘇生法(1回以上)」、「喀痰吸引(口腔内吸引・鼻腔内吸引・気管カニュレ内部の吸引の各5回以上)」「経管栄養(胃ろうまたは腸ろうからの経管栄養・経鼻経管栄養の各5回以上)」と、定められた項目と回数を実施します。

    

この演習の前には、通信制の研修のため「医療的ケア」の記述式課題・選択式課題に合格しなければなりません。これらの課題の内容は、「医療的ケア実施の基礎」「喀痰吸引(基礎的知識・実施手順)」「経管栄養(基礎的知識・実施手順)」であり、テキストを十分読み込み、内容を正確に理解することが求められています。

医療職との連携のもとで、対象となる方々への医療的ケアを安全・適切に実施できるよう、必要な専門知識・技術を修得していきます。

 

看護職の資格をもつ教員の指導のもとで実施し、初めて見たり触ったりする医療機器の扱い方や、対象となる方への言葉かけなどに戸惑いながらも、回数を重ねるごとにスムーズに実施できるようになっていきました。また、ケース記録として専門用語を用いて対象となる方の状態を記載すること、さらに看護職(教員)へ報告することで正確に専門用語を使うことも修得します。

例えば、咳(せき)は 咳嗽(がいそう)、吐き気(はきけ)は 嘔気(おうき)などです。

 

前日には「救急蘇生法」として、成人・小児・乳児の救急蘇生用モデル人形を使用して演習を行い、それぞれの救急蘇生法の相違点を確認しました。落ち着いて緊急時の対応ができるように、復習もしています。

引き続き「医療的ケア」の演習は続きますが、受講生は皆で協力しあいながら専門知識と技術を修得していこうと努力しています。