広島文教大学附属高等学校 オフィシャルブログ

ムッシュ吉村のそこ知り⑱ 寅さんこそ教育者⁉️

⑱ 寅さんこそ教育者⁉️

お盆休みです。ムッシュは久しぶりに山田洋次監督の「男はつらいよ」、寅さんの映画を見返しました。恋愛に心を震わせる甥の満男の相談相手が、伯父さんの寅さんという設定です。恋のお相手がマドンナ役の後藤久美子です。満男は、親には恋の悩みを相談でき(し)ないのに、フーテンの寅さんには何でも打ち明けるんです。唯一の理解者が、あの失恋の天才、寅さんなんです。

第42作、ちょうど30年前の作品です。「男はつらいよ」は家族を描いているので、色あせてなく、今見ても、何度見ても、泣いたり、笑ったり、心を打たれます。まさに名作ですよ。今回も映画を見ながら、つい文教生のことを考えてしまいました。教師は、満男と寅さんの関係のような家族ではありません。が、生徒たちの悩みをキャッチできているだろうかと。

寅さんの言動や浪人生の満男に接する態度をじっくり分析しながら見ていると、寅さんは大人に対しても、子どもたちに対しても、同じ目線で、同じ口調で語り掛けているんです。満男を1人の対等な大人として、飾らず接しているんです。だから、すごいところがあれば、感動して褒めるし、ダメな時は全身全霊で叱るんです。映画だから、ドラマだからと言ってしまえばそれまでですが、寅さんの姿を通じて反省することや学ぶことが多いんですよ。

ムッシュは高校生の父親です。思春期の子どもたちは接しにくい部分はあります。よく考えれば、私たち親も同じ道を歩んできたんです。自分の高校生時代を振り返ると、親に対して生意気だったなあと、恥ずかしくなります。あの時、親は何を思っていたんだろう。お盆ということもあり、亡き父のことをふと思い出しました。なかなか寅さんと同じようには振る舞えませんが、息子であれ、娘であれ、高校生であれ、同じ人間なんだ、独立した個性を持った人格なんだと、言い聞かすことは大事だと思います。保護者のみなさん、カッとなった時は、ちょっとそんな事を思い出してみてください。

「真の教育者とは」。寅さんこそ教育者⁉︎とも思わせてくれる貴重な時間を過ごせました。半世紀前に始まった寅さんシリーズ。主演の渥美清さんが亡くなるまで、全49作が作られています。朗報がありますよ。渥美清さん主演の国民的映画シリーズ「男はつらいよ」の50作目となる新作映画「男はつらいよ お帰り 寅さん」が12月27日に公開されます。寅さんを見たことがない方も是非見ていただきたいです。そして、これまでの作品を見直していただきたいです。「家族とは何か」という問い掛けが全作に貫かれています。ムッシュは年末が待ち遠しいです。

2020年7月

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