ニーズを汲み取って、最適な提案を。
大学では情報系学部に在籍していましたので、就職先としてはやはり4年間学んできた情報の専門性を活かせるフィールドをと考えていました。先輩や同級生の多くが志すSEも確かに魅力的な仕事と思っていましたが、当時、国が施策として教育現場へのICTの導入・普及推進に関する試みを盛んにおこなっていましたので、将来的にも拡がりがある領域で面白くやりがいもありそうだと思い志望しました。
ICTに携わる部署ですから、情報に関する知識やスキル、そして経験が豊かであるに越したことはありません。ただ、今の大学生やもっと若い方は、物心がついた時から日常的に「情報」に触れてこられていますし、現在において「情報」が意味する内容も私が大学生だった頃とは大きく異なっているところもあります。日進月歩の世界ですから、その時代やケースに必要とされる知識とスキルは常にアップデートしながら備えておくべきでしょう。
ICT推進課の業務対象は、あくまで「人」です。「情報」は介在する手段や方法であって、その対象や目的は「人」に関わる内容のものとなります。ですから、私は「相手のニーズの本質部分をよく聞き取り、事案の全体像を正しく理解して、最適なよりよい提案をもって、期限内に正確に対処すること」を心掛けています。学生や教職員が喜んでもらえる仕事ができると、達成感を得られますし、とてもやりがいを感じますね。
学校現場には、情報や数字を扱う部署や場面が実は数多くあります。この点について心配な方は、業務に必要な知識やスキルは少しずつ身につけていけば特に問題はありませんし、学内外の研修機会も利用することができるので安心してください。一方、情報や数字を自在に操ることが得意な方は、ぜひその能力と経験を変わりゆく学校教育や学校経営の様々な場面で活かしてみてください。きっと、あなたが活躍できるフィールドがあるはずです。