『学内留学でグローバルな体験を』

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BECCディレクター Arthur Rutson-Griffiths 先生

エセックス大学においてTESOLの修士とヘリオット・ワット大学において経営学修士(MBA)を修めた。日本と英国で若い年齢層の学習者に英語を教え、2011年からBECCで勤めている。これまでに、授業におけるテクノロジーの使用、戦略的語彙学習、そしてカリキュラムの開発についてプレゼンテーションを行ったり論文を執筆したりしている。現在は「BECCで学習する学生の英語力発展度合いの効果的測定方法」を研究対象としている。 

アーサー先生、
いきなりですが
「BECC」ってどんな場所ですか?

「学内留学」を実現する
中四国最大級の英語学修専用施設です。

Bunkyo English Communication Center の頭文字をとって「BECC」です。外国人教員が多く在籍する3階建ての建物で中四国最大級の英語学修専用施設なんです。「育心育人」の理念を重んじる広島文教大学の学びのテーマは「思いやり」。英語を学び国際感覚を磨くことで、さまざまな国の人を思いやれる異文化コミュニケーション力を育もうという想いがあります。
2階のSALC(Self-Access Learning Center)は「English Only」のフロア。黄色いソファのエリアに外国人教員が常駐しているから、思い立った時に英会話ができます。もちろん、学生同士の会話も英語のみ! 外国にいるように英語を浴びられる「学内留学」を実現しています。
もちろん、実際に海外留学がしてみたいという学生のための留学制度やプログラムもあります。その中でも注目なのは、フィリピン・セブ島にある広島文教大学の姉妹校への留学。文教生はとてもリーズナブルな費用で行けるうえに、遠隔授業で広島文教大学の授業も受講できるんです。

学内留学するうちに異文化コミュニケーション力が磨かれる!?

「英語を使う」がコンセプトと聞きました。「使う」って「勉強する」と何が違うんですか?

Use it or lose it!

「Use it or lose it」という英語のことわざがあります。これは、「使わないと忘れちゃうよ!」という意味。
たとえば英単語をたくさん覚えても、試験が終わって時間が空くと忘れてしまいますよね。また、文法的に正しくても、冷たい言い方になって相手を怒らせてしまっては、国際交流はできません。それらの課題を、英語を日常的に「使う」ことで乗り越えていけるんです。 「English Only」のフロアでは、閲覧したいDVDがある時や、視聴覚室の予約をしたい時など、何かするたびに英語を使わざるをえません。
また、BECC教員は、語学としての英語だけでなく、ジェスチャーやアイコンタクト、口語特有の言い回しなど、グローバル社会の中でより心を通い合わせることができるコミュニケーション技術も学生に伝授します。
だから、広島文教大学オリジナルの教材も各種作っています。慣れるまではガイドブックを指差したり、iPadで音声を再生したりと、簡単な方法でコミュニケーションをとるのもありです。チェックリストやガイドブックの例文で言い回しを真似ながら会話に挑戦することも勧めています。それらの積み重ねで、英語力だけでなく、国際感覚も磨かれるんです。
するとある日、教材なしでも自然と自分なりにアレンジされた英文が口から飛び出すようになるんです。これぞまさに、「英語が使える」という状態です。BECCに通ううちに、英語のスキルもコミュニケーションのスキルもアップする学生が大勢いて、私たちもやりがいを感じています。 国境を越えてひとと心を通じ合わせる力は、どんな学生にとっても一生の財産になるはずです。その力を学内にいながら養ってほしいので、英語を「使う」ことをコンセプトにしているんですよ。

英語が苦手な学生や、喋れない学生が行ってもいいんでしょうか…?

もちろん! BECCは誰でもWelcomeです。

英語初心者でもOK!教員のエスコートでLet's study English!

BECCでは、入学時の英語力は全く問題になりません。「異文化コミュニケーションに挑戦してみたい!」、そんな想いを持つ文教生なら、誰でも大歓迎です。最初は、みんなのお喋りを聞くだけでもOK! だんだんとリスニング力があがり、そのうち会話に参加したくなりますよ。参考書だけでなく、映画のDVDやみんなでプレイできるゲームなどの教材も充実させています。 他にも、英検受験や留学前の準備、大学院受験などハイレベルな英語学修のサポートにも対応しています。さまざまな英語レベルの学生が利用できる工夫をしています。

2021年7月21日