あなたもここで、未来の教育者

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教育学部教育学科 学科長 今崎 浩先生

広島大学学校教育学部卒業、広島大学大学院教育学研究科博士課程前期修了(修士)。呉市立小学校、呉市教育委員会を経て、現職。数学教育を中心に研究を続け、県内の多くの小中学校で授業研究•研究会の講師を務める。また、小中一貫教育の全市的展開に携わった経験から、小中一貫教育、生徒指導等の講師も務める。本学では平成30年度まで教職センター長として、教員採用試験への支援を行った。

今崎先生!
CMでもおっしゃっていた
「育心育人」って、何ですか?

「心を育て 人を育てる」
広島文教大学の教育理念です。

「育心育人」は、一人ひとりの心に向き合い、高い人間性を育んでいく教育です。つまり、「人づくり」とも言えるでしょう。心が磨かれ自立した人間になれるからこそ、それぞれの学生の「夢に本気で向かう力」が発揮されると考えています。それが、教員採用試験合格をはじめとする多様な実績につながっています。
少人数制の教育を行うことにより、教職員が学生一人ひとりにきめ細かに寄り添うことはもちろん、学年や学部・学科を越えて学生同士が関わり合う機会を多く設けています。互いが互いに敬意を持って接する環境の中で、「個々の心や人間性を思いやる」感性がしなやかに育ちます。それは教育を志す者にとってはもちろん、社会の中で生きるすべての人にとって非常に重要な感性です。

育心育人の理念のもと豊かな人間性を持つ人へと成長できる!

たとえば、教育学部棟1階の模擬レッスン室にもその想いが詰まっていますよ。仲間が頑張る姿を見かけるたびにやる気をもらえ、自分の学ぶ姿もまた相手を励まし、自然と仲間たちと支え合えるんです。このオープンな学部棟も、「育心育人」の精神を反映しています。

教員採用試験の合格実績が、こんなにも高いのはなぜですか?

学生同士で学びを
創り続ける伝統があります。

教育学部で強く根付く伝統は、学生たちの自ら学ぼうという自主性を育てようとするところ。その真価が発揮されるのが、学生主体の採用試験に向けた勉強会です。この会は県別や職種別に学生同士が勉強会の目標や内容を考え、学生からの依頼を受けて、専任教員が勉強会(セミナー)を開講。たとえ人数が2〜3人と小規模な勉強会でも、学生のことを理解している専任教員が指導することで、学生一人ひとりに応じた採用試験対策をすることができます。
また、歴代の学生たちによって脈々と受け継がれているのが、広島文教大学オリジナル採用試験対策本。毎年先輩たちが作る採用試験等の体験談集『顔晴(がんば)り』や、教育・保育実習に関する資料など。これらは教職資料室に並び、自由に閲覧することができます。既製品の参考書にはない、リアルかつ最新の採用試験情報が満載です。
先輩たちの合格体験談を聞く「顔晴りの会」も、学生たちによって毎年開催されており、大きな励みになっているようです。
学生同士が関わり合い、学び合うことは、入学してすぐにできなくて当たり前。しかし、学年を重ねるごとに学生同士が関わり合う姿が見られるようになっていきます。少人数制の授業やゼミで教職員の親身なサポートを受け、同じ目標に向かって取り組む者同士、お互いに協力し励まし合い、先輩の経験などを受け継ぎながら、着々と成長していきます。そして採用試験対策の頃には「自ら学ぼうとする」姿勢がしっかりと身につきます。
これらの取組みを他大学の先生方にすると、驚かれることが多いですよ。広島文教大学の「学生同士が学び合う風土」は、長い伝統の中で学生の中から生まれ今に受け継がれる、最大の特色であり強みだと自負しています。それが、高い実績を生む一番の秘密かもしれません。

小学校教員・保育士の就職率広島県内第1位 そのひみつはここにしかない参考書!?

「時代に求められる教育者」になれる学びはありますか?

ICTを活用し、
未来の学びを切り拓く力を育んでいます。

広島文教大学ではICTを活用した教育に力を入れており、2013年度から全学部・学科の学生に一人1台のiPadを配付しています。普段の授業に役立つだけでなく、教職員や学生同士でもWEB面談やWEB会議を自由に行うことができ、自律学修の大きな助けになっています。
また、ICTを活用する力はこれからの社会に広く求められる力であり、教育現場も例外ではありません。プログラミング教育も始まり、教材の研究や開発も教育者の大切な仕事になりました。近年では、学校本来の役割である「学習機会と学力の保障」が再認識されました。離島や過疎地のほか、さまざまな事情で通学が困難な生徒たちの学びの機会を切り拓く力が、ICTにはあると考えています。学生のうちからさまざまなICTの活用法を体験し、未来への力を養います。

2021年7月20日