広島文教女子大学附属高等学校 オフィシャルブログ

2020年4月アーカイブ

ムッシュ吉村のそこ知り㊺繋がってるよ

 「ムッシュ、そこ知りを家族みんなで読んでますよ」「コロナで不安な気持ちがコラムを読んでホッと安心します」。臨時休校が続き、自宅で巣篭もり生活を送っている文教生に、エールを送るため、配信しているブログ。生徒や保護者の方々、卒業生らから、嬉しい反応が届きます。見えない敵に怯えている毎日ですが、文教生や保護者の方々、地域の方々と、見えない糸で繋がっている幸せにムッシュは感謝しています。

 見えないと言えば、ムッシュの好きな歌を披露します。「寒いねと話しかければ寒いねと答える人のいるあたたかさ」。歌人の俵万智さんのベストセラー歌集『サラダ記念日』の有名な短歌代表作品です。声の掛け合いという見えない繋がりが、まるで不思議な化学反応のように、身体的な寒さが心のあたたかさへと変わる過程がのびやかに表現されていますよね。人間同士の繋がりの大切さ、身近な人への愛情が伝わってきて、なんだか暖かくなれちゃいます。

 ムッシュが俵万智さんを好きな理由は、歌が素晴らしい上に、高校の国語の先生だったからです。テレビでもお馴染みの夏井いつきさんも大好きな俳人ですが、中学校の国語の先生でした。超辛口批評で人気の夏井さんですが、何か親近感があります。言い得て妙の批評は素晴らしく、俳句を国民に広めた功績は目を見張るものがあると思います。一刀両断、毒舌の根底にある俳句への熱い思いがひしひしと伝わってきます。良いですよね。

 今年のゴールデンウィークはぽかぽか陽気が続くようですが、外出自粛要請に従ってムッシュはSTAY HOMEを貫こうと心に決めています。せっかく、ゆっくり過ごせるチャンスです。普段楽しめないような、短歌や俳句を満喫するのも一興だと思います。文教生の皆さん、テレビやスマホ、ゲームはちょっと控えて、読書ざんまいも素敵だと思います。あなた色の「おうち時間」を楽しみましょうね。

ムッシュ吉村のそこ知り㊹コロナに負けるな

 ある文教生の声です。「先生、私はコロナが憎い。卒業イベントも無くなり先輩ときちんとお別れができなかった。学校に行って友達にも会えない。部活もできない。大学受験がどうなるかも分からん。楽しいはずの高校生活を次々と奪っていく。心が折れかけたんよ」。でもね、「これで落ち込んで、何もせんかったら、コロナに負けたことになる。家でのオンライン授業や受験勉強、読書、筋トレ、お母さんの料理の手伝い...。今できる事を必死でやるしかないよね、先生」。

 こんな言葉を聞いた時、胸がはち切れそうで、何て声を掛けてあげたら良いかと戸惑いました。インターハイも、様々な大会も無くなり、学校イベントも次々と中止。いつから登校できるのか、部活動ができるのか、いつになったら日常が戻ってくるのか。先行きがあまりに不透明で不安が募るばかりな現実です。しかし、そんな状況でも前を向こうと必死で踏ん張る文教生がいたんです。ムッシュは思わず、「前向きでスゴイ。コロナに負けるな、じゃねえ」とエールを送りました。文教生を誇らしく思った出来事でした。

 とは言え、不安や抑圧、ストレスから、いわゆる「コロナうつ」で悩んでいる人は大変多いと思われます。知り合いのお年寄りが「まるで戦時中じゃ」と言われるほど、コロナは世界中の数百万人の人に感染し、いまだ拡大を続け、犠牲になった方も20万人を超えるなど本当に怖ろしい見えない天敵です。経済を麻痺させ、倒産や失業が深刻になり、子どもから大人まで多くの人々を「巣篭もり」状態に強いてます。ワクチンや治療薬が無い状況では「STAY HOME」が一番の特効薬と言われています。が、ムッシュは文教生に教えてもらいました。最大の特効薬は「コロナに負けるな」の精神で、前を向いていく事だということを。

ムッシュ吉村のそこ知り㊸文教高校のオンライン授業

 新型コロナウイルス感染拡大防止策として、全国に緊急事態宣言が出され、広島文教高校も臨時休校になっています。今は生徒や保護者の方々、教職員、家族の方々の健康や命を守ることを最優先に、断腸の思いで休校措置を取っています。辛抱の時です。朝の来ない夜はありません。「STAY HOME」で、見えない敵に打ち勝って、みんなで力を合わせて平穏な日常を取り戻しましょう。

 とはいえ、休校はやむを得ないにしろ、勉強をおろそかにすることはできません。特に、大学受験を控えた3年生にとっては、入試は待ったなしです。例年より多少、推薦やAO入試などの時期が後ろ倒しされることはあっても、無くなることはありません。そこで、広島文教高校は、臨時休校中に、自宅で授業が受けられる「オンライン授業」を始めました。本校では県内の高校に先駆けて、3年前から全校生徒にiPadを配備し、いち早くICT教育に力を入れています。このことが功を奏し、コロナで日本中の教育機関が混乱する中、2年、3年生にはオンライン授業を導入することができています。残念ながら、1年生にはコロナの影響で、iPadの配備が遅れていますが、一日でも早く1年生の皆さんの手元に届くよう、努めています。

 本校でもはじめは、手探り状態でオンライン授業がスタートしました。なにせ、初めての経験です。先生方に集中研修を数日間にわたって行いました。実際に、各教科ごとに全教員が先生役と生徒役に分かれ、遠隔で模擬授業。オンライン授業のノウハウや不具合、改善策などを共有し、なんとか本番にこぎつけました。課題は山積みです。ムッシュは思います。オンライン授業をやることが目的になってはいけません。あくまでもオンラインはツールです。一番大事なのは、生徒の皆さんの学力が上がること、きちんと学びが定着することです。そのためには、オンラインで、いかに分かりやすい効果的な授業が生徒の皆さんに届けられるかが問われていると思います。オンラインで一方通行の授業になっていては意味がありません。教師と生徒がオンラインで双方向にコミュニケーションが取れ、学びが高め合えることを文教高校では日々、目指しています。

 本校の河田敦之校長は言います。「コロナウイルス感染が終息した後(コロナ後)は、教育界はまったく新しい世界を迎えます。デジタルシフトの時代です。当たり前のようにオンラインが活用され、様々な分野でデジタル化、情報化が進みます。ICTをいち早く取り入れている文教には強みがあります。強みを活かして、コロナに打ち勝ちましょう」と。

芸能界でも志村けんさんや岡江久美子さんが急逝され、全国中に衝撃と悲しみが広がりました。報道で、死後に遺体が近親者が触れることもできないまま袋づめされて荼毘に付されたことを知り、改めて新型コロナウイルスの怖さを思い知らされました。世界中で300万人近くが感染し、20万人以上の方が亡くなられています。本当にコロナウイルスは恐ろしい人類の天敵です。長い歴史の中で、人類はペストやコレラ、天然痘などの感染症に何度も苦しめられ、見えない敵と闘ってきました。いつも、これらの敵に打ち勝って、新しい時代を築き、発展を遂げてきました。新型コロナウイルスも、必ずや人類の英知と結束で撲滅できるとムッシュは信じています。

「ピンチはチャンス」。コロナの影響で学校で授業ができないから、デジタルシフトし、オンライン授業が導入されたのです。学校での対面授業とは違い、オンライン授業ならではの魅力もあるという先生もいます。「生徒の反応や声が講義を中断することなく瞬時で拾うことができ、即座にフィードバックすることができる」などです。ゴールデンウィーク後も臨時休校措置が延長され、5月7日以降にオンライン授業が本格化する可能性もあります。何はともあれ、コロナウイルス感染が収束し、文教生が笑顔で元気に登校できる日が一日も早く来ることをムッシュは祈っています。

最後に、コロナウイルスのために世界中で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、感染され闘病されている方々の快復を心よりお祈り申し上げます。

3月28日(土)発行の中国新聞に,留学生のエブリンさんと本校教諭が掲載されました。

転載について,中国新聞社の許諾を得ています。

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